NHKスペシャル「ママたちが非常事態!? 最新科学で迫る ニッポンの子育て」のまとめと感想
昨夜放映されたNHKスペシャルを見ました。(追記:2/3の深夜に再放送するそうです)
FacebookやTwitterのママの中で話題になっていたので、これは面白そう!と前々から楽しみにしていました。
オットにも見せたいと思い、普段ほとんどTVを見ないオットに、これは一緒に見るんだよ!と伝えましたが、とっても嫌そうな顔(笑)
基本、人に教えられるのが大嫌いなオットなので、「ママは大変だから、パパはこうあるべき」と指導されそうな番組に感じて嫌だったんでしょうね。
放映中もオットは本を読みながら寝転んでいたので、大事なところだけ「ほらっ!これ、見て」と声かけをしながら、超強制的に見てもらいました。
私の中でこの番組をまとめると、
- 母親の孤独感や夫を嫌いになるのには科学的・生物学的・人類学的に理由がある
- 子供のイヤイヤや夜泣きにも科学的・生物学的に理由があり、だれにも等しく起こる
- 母親は子育て中、常に緊張状態にあり、夫に気持ちに寄り添ってもらえるとリラックスする
の3点でした。
母親の孤独感や夫を嫌いになるのには科学的・生物学的・人類学的に理由がある
母親が孤独を感じるのは、子を増やし続けるために(具体的には毎年子供を産むなどができるように)、母親一人で育児をするのではなく、集団で子育てをする「共同養育」を受け入れられるよう、孤独を強く感じるようにできている、という内容でした。
つまり、多くの母親が「孤独」を感じるようにできている、ということです。その孤独を癒すはずの夫が日本では家庭にいる時間が短いために、子育てのつらさを分かち合える「ママ友」という社会ができあがるようになっている、という流れでした。
また、一番見たかったのは、夫にイライラする理由のところ。それは、出産時や授乳時期に必要な「オキシトシン」というホルモンが、実は攻撃性もあるので攻撃的になってしまう、という理由でした。
今回一番語りたいのは、ここの部分なのですが、「オキシトシン」は愛情を深める作用と相手を攻撃する作用の両方があるんですって。つまり、我が子を守るために愛情が深まっているところ、夫に攻撃したくなるということは「夫は我が子を一緒に守る存在ではないと認識している」ということなのかもなーと。
解説の教授も「自分が信頼できなさそうな人は我が子に近づけさせない」という戦略なんですとおっしゃっていましたが、私もこの「信頼」という言葉が子育てに関しては本当に重要だと感じています。
オットを信頼できる、と確信できれば深い愛情につながるし、オットは信頼できないと認識すると攻撃する。
そして、さらにポイントだと感じたのは、このホルモンのせいで「些細なこと」が「大きな感情」に増長されてしまうのだ、ということです。
以前だったら流せる「不快」が、ホルモンのせいで「大きな不快→攻撃」に増長されてしまう、と認識すると、私の中のオットへのイライラも説明がつく部分がある気がします。
そう整理すると、私はオットに対しての「不信感」を払しょくするために、どうすれば信頼できるのかを伝えていかなきゃと思いましたし、と同時に、不信に思うと攻撃するよということも伝えなきゃなと思いました。
一緒にテレビを見ている時は、二人ともそうなんだーという感じで流してみていたのですが。。
子供のイヤイヤや夜泣きにも科学的・生物学的に理由があり、だれにも等しく起こる
イヤイヤ期は脳の「我慢」を指令できる前頭前野が未発達だから我慢できない、脳の発達とともに「我慢」を覚えていく、という内容でした。
私もイヤイヤ期心配だし、嫌だなと思っていたし、どうにか避けられないかなと怯えていましたが、前頭前野の未発達と言われると、それなら仕方ない!と思える気がしました。※経験していないので、何とも言えませんが。
イヤイヤ期をうまく乗り越えられるかは別として、知らないことはやはり無駄な恐怖や心配につながるので、仕組みだけでも知っておくことができてよかったと思っています。
夜泣きに関してはさらっとしか触れていませんでしたが、胎児の時にお母さんから栄養を取るのは、お母さんがエネルギーをあまり使わない夜間のため、夜中に活発(?)になるという話でした。
それは起きてもその習性は抜けにくいだろうなーと思いつつも、そう考えると、赤ちゃんがいかに外の世界に慣れることが大事なんだと感じました。
ジーナ式やネントレは、そういった意味では赤ちゃんの「世界に慣れるための訓練方法」を説いているということなんでしょうね。
母親は子育て中、常に緊張状態にあり、夫に気持ちに寄り添ってもらえるとリラックスする
これは確か最後のほうにさらっとやっていたのですが、今回、オットに無理にでも見てもらった甲斐があったかな、というところでした。
お母さんの一日のストレス度をチェックすると、お母さんは常にストレスを感じていて、唯一感じないのは「授乳中」と「夫と子供の話をしているとき」という結果を紹介したものでした。
あんまりうまく授乳ができない私とって、授乳が必ずしもリラックスしているとは感じられないのですが、でも、夫と会話をすることで落ち着く、というのは多少はあるのかなと。
重要なのはただ単に会話をするだけでなく、「気持ちに寄り添ってもらえている」と感じることなんだと思います。
例えば、
(私)今日ほっぺちゃんが笑ってうれしかった!→(オット)それはうれしいね!
(私)ミルクを飲む量が少なかったんだよね→(オット)どうして飲まなかったんだろう、とか。
うれしかったことや不安に思ったことを一緒に共有できるだけでも、子育て手伝ってくれなくてもいいから、気持ちがだいぶ軽くなるんだと思うんです。
実際、うちのオットは多分昨日のテレビを見て、とりあえず会話しておけばいいんだろと思ったと思いますが、会話を増やすだけでなく、私の気持ちに寄り添わせるために(強引・笑)、会話を工夫しようと思いました。
感想
今回の放送は、全体的に科学的な事実を述べていることがメインで、解決策を提示するような内容ではありませんでした。解決策や具体策を求めてみてしまうと、あれ?と思ってしまったかもしれません。特にイヤイヤ期で悩んでいる方にとっては、脳の仕組みはわかるけど、それが何か?という感じだったと思います(苦笑)。
また、母親が大変だ!ということはよくわかるのですが、じゃあ子供が生まれた時、父親はどうなっているの?ということには一切触れていませんでした。
もし今度続編を制作する際は、父親のこと、また解決策として科学的にこんなことができるよ!という話にしてほしいなーと思いました。
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